日本建築と眷村が融合した、レトロでアートな村~勝利星村~

日本統治時代に建てられ、眷村として使われた歴史的な風景が残る「勝利星村」

南部の都市、高雄からさらに南下したところに屏東という場所があります。

もとは自然が豊富で台湾国内でも、そこまで観光のイメージが強くなかった屏東(ぴんどん)が、近年観光客を呼び込むため、大きな変貌を遂げています。

その1つが2018年にオープンした「勝利星村」。

勝利星村の建物は、日本統治時代に建てられました。
戦後、眷村(じぇんつぅん)という政府の兵士が住む町として機能していました。

現在はその地域を当時の建物や雰囲気は残したまま、オシャレなカフェやアートが楽しめる空間にリノベーション。今、人気の観光スポットなんです。

勝利星村に行ってみた!

台湾鉄道屏東駅から徒歩約20分。

低い石の囲いがあり、まるで村のような勝利星村。

なんと中には、69棟も建物があるんだそう。

ちなみに、入場料は不要。

まず訪れてほしいのは、カスタマーセンター。

爽やかな白い壁のこちらの建物は、昔兵士たちの寮として使われていました。

今はすっかり写真スポットに。

こちらは台湾の駄菓子屋さん。

日本の家を思わせる瓦の屋根を用いた建物が、なんだか懐かしい。

台湾雑貨も販売されています。

日本でも注目を浴びている「おばあちゃんバッグ」が「台湾のルイヴィトン」として販売されています笑

でも、ちょっとそこまでの買い物なら、このくらいのバッグがあっても、重宝するかも?

店内にも、昔の台湾を思わせるポスターや、自転車などがインテリアとして置かれています。

お店の横で写真を撮るだけでも、レトロで可愛い写真が撮れちゃいます!

他にも、ちょっとしたところが写真スポットに。

勝利星村には、日本の浴衣や原住民の伝統的な服、チャイナ服などを貸出するお店があります。

昔の日本漂う建物で、浴衣を着て写真撮影をしている台湾女子も。

日本人なら、チャイナ服を楽しんでみるのもよさそうです。

まるで、日本のおばあちゃん家に帰ってきた!?と勘違いしそうな、温かいあかりがともる書店も。

また、この村には宿泊できる日本式の宿「勝利文旅」もあります。

台湾の人々には、出国せずに日本を味わえると人気なんだとか。

村の中には、アート作品も多く展示されています。

勝利星村はなかなか広く、全部見て回ろうとするとあっという間に日が暮れてしまいました。

迷ったときは、地図や標識を目印にしてくださいね。

また、勝利星村に行ったら必ず見てほしいのは「永勝巷」。
日本統治時代の建物が最もキレイに残っている道だと言われています。

周りは一階建ての建物ばかり。
一階建てが珍しい台湾では、貴重な風景です。

また、今回写真はないのですが、もうひとつぜひ行ってみてほしいのは「乖乖主題館」!

乖乖(グァイグァイ)とは、台湾の国民的なお菓子で台湾人なら子供のころに食べない人はいないほどメジャーです。

さらに、乖乖のココナツ味(緑色)を機械の近くに置くと、機械が機嫌よく動いてくれるという迷信があり、たまにパソコンや機械の上にこの乖乖を載せているのを見かけます(笑)

勝利星村での注意事項も、看板に記載されています。

・落ちてくる果物に注意
・禁煙
・車やバイクは禁止
・動物にエサやり禁止
・建物を傷つけたりしないでください

落ちてくる果物とは・・!?と思った方もいるかもしれません。

実は台湾では、マンゴーやバナナの木が学校などの園内に植わっているのはよくあること。

屏東は台湾南部にあるので、きっと日本ではめずらしい植物にも出会えるかも・・?

台湾雑貨や美食、さらに写真撮影までまとめて楽しめてしまう勝利星村。

入場料無料で入れるので、特に買い物の予定などがなくても、古き良き台湾を感じるために訪れてみるのもオススメ。

ぜひ屏東に行く機会があったら、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!

勝利星村へのアクセス

屏東駅から徒歩圏内の勝利星村。

ただ、夏は日差しも強く厳しい暑さになりますので、無理をせずタクシーなどを使うことも忘れないでくださいね。

住所屏東縣屏東市勝利路137號
アクセス台湾鉄道「屏東」駅から徒歩20分
電話番号(カスタマーセンター)08-732-0567
営業時間(カスタマーセンター)9時~17時
※12時~13時は休憩時間
※火曜日と祝日は休み
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