台中で200年以上もの歴史がある媽祖が祀られた廟
台中市の旱渓(ざお しー)にある媽祖廟「楽成宮」は台中旱溪媽祖廟とも呼ばれその始まりは古く1753年まで遡ります。当時中国大陸から台湾に移民してきていた林大發(りん だぁっ ふぁ)により媽祖像が祀られたことがきっかけとなりこの地に媽祖廟が建てられその後幾度もの増築と修繕工事を経て現在の楽成宮の姿になっております。
楽成宮の建物の作りは非常にわかりやすく、正面の門(三川殿と呼ばれる門)をくぐると、中央の本殿を囲むように長方形の辺をなぞるように建物が建てられており、楽成宮の参拝者は建物に囲まれた四角形の中で本殿に向かって参拝を行います。また門以外の三辺にある建物の中にはそれぞれ違う神様が祀られております。
この楽成宮で最も有名なのは毎年旧暦3月に開催される媽祖を祀るためお神輿を担ぎ3週間かけて台中を行脚する旱渓媽祖十八庄巡行(または旱渓媽祖大旗脚)というお祭りです。
この祭りはお神輿が来ると、厄除け祈願をしたい人が、地面にひざまずいて、その上を媽祖の神輿に跨いでもらい、厄除けを祈願する儀式をするものです。
また多くの台湾の廟はその地に住む人を救済するということを言われているのですが、この楽成宮は旱渓媽祖に対する篤い信仰心さえあれば、地元の人でも外部の人でも同じように旱渓媽祖の加護を得られることを意味する「旱渓媽祖蔭外荘」ということわざも広く伝えられており、日本人でも媽祖のご利益を得られることでしょう。
楽成宮 住所 | 台中市東區旱溪街48号 |
アクセス | 台湾鉄道 台中駅 よりタクシーで15分 ※台湾鉄道台中駅と台湾新幹線台中駅は違う場所にあります。楽成宮は台湾鉄道台中駅が最寄となります。 |
開放時間 | 毎日6:30〜22:00。 |