日本人とゆかりのある「寶覺禪寺」
台中の北屯區にある寶覺禪寺。
実は歴史的に日本人とも関係深いお寺として、毎年日本を含む国内外から多くの観光客が訪れます。
寶覺禪寺は1926年(昭和2年)の日本統治時代に建てられました。
中にはお釈迦さまや大仏さまのほかに、第二次世界大戦を戦った日本人や台湾人兵たちの骨が、このお寺に眠っています。
寶覺禪寺のご利益は?
寶覺禪寺には主に釋迦牟尼、藥師佛、阿彌陀佛の神さまが祀られています。
それぞれ神さまのご利益をカンタンに見ていきましょう!
釋迦牟尼:悟りを開くためのご利益、望むものを与えてくれる
藥師佛:病気がはやく治るご利益
阿彌陀佛:亡くなった後は天国に、現世はトラブルがなく穏やかになるご利益
1日でこんなにご利益をいただいていいのですか!?というほどのご利益の数の多さ!
これは、ご利益的にも台中に来たら行かずには帰れません(笑)
寶覺禪寺を見てみよう
台中駅から車で約15分。
するとびっくり!建物のすきまから大きな金色の大仏が顔をのぞかせています!
写真だけ見ると、え?っ合成?と思ってしまうほどの大きさ。
高さは建物にすると、7階に相当するそう。
中に入ると、さっそく不思議な建物が!
お寺が石の建物の中にあります。
この石の建物は「大雄寶殿」という、寶覺禪寺を自然災害などから守ることを目的に作られたもの。
寶覺禪寺はすっぽりと中に入っており、お寺の中にもうひとつお寺があるような不思議な感覚になります。
また、大雄寶殿の前にも日本式の灯篭があり、寶覺禪寺が日本と関係が深いことを示しています。
中には、先ほどご紹介した釋迦牟尼、藥師佛、阿彌陀佛の神さまが祀られています。
外に出てみると、外からも見えていた金色の大仏様があります。
おへそが大きい!(笑)
日本人からみると、七福神の布袋さまに見えますが、台湾では布袋さまは「弥勒仏」の化身だったといわれており、この大仏様も「弥勒仏像」と呼ばれているそうですよ。
近くにもうひとつ、白い弥勒仏像があり、金運や開運にご利益があるといわれています。おなかと頭を触ることを忘れずに♪
写真にはありませんが、そのほかにも第二次世界大戦で戦い亡くなった台湾人と日本人の共同墓地があります。
一人の日本人として、一度は訪れておきたい場所ですね。
寶覺禪寺のアクセス情報
寶覺禪寺は建物自体が日本と台湾の文化が融合しており、一般的な廟やお寺と異なります。
それ以外にも、歴史的な背景で日本と関係が深い寶覺禪寺。
台湾鉄道の台中駅からも車ですぐなので、ぜひ機会があったら行ってみてくださいね。
住所 | 台中市北區健行路 140 號 |
交通 | ①台湾鉄道「台中駅」からタクシーで約15分 ②台湾鉄道台中駅から徒歩で「第一廣場」バス停⇒201もしくは308バス⇒新民高中(健行路)駅下車 |