恋愛成就のため参拝に来る女性で溢れる廟
台北の人気観光地、迪化街(でぃ ふぁっ じぇ)の中心にある、台北霞海城隍廟(たい ぺい しゃー はい つぇん ふぁ みゃお)は道教という宗教の神仙の一人で城壁の守り神 城隍老爺(つぇん ふぁ らお いえ) を御神体とし境内に500以上の神様や仙人が祀られております。
台北霞海城隍廟は1859年に建立されその後荒廃した時期もありましたが、1934年から1994年にかけなんども大き補修工事を行い現在の建物が残っております。
さて、そんな歴史ある台北霞海城隍廟になぜ台湾の女性から縁結び、恋愛成就の廟として毎年多くの参拝者が訪れております。それは境内に「お祓いが必要な女子」でも幾度か紹介させていただいた祀られている縁結びの神様「月下老人」のが祀られているためです。
台北には他にも月下老人が奉納されている廟はいくつかあるのですが、なぜこんなに台北霞海城隍廟の月下老人は人気があるのでしょうか?
それは台北霞海城隍廟で語られているお話が関係しております。
台北霞海城隍廟の近くにこの地域で財を成した女性が住んでおりました。その女性は息子が小さな頃から台北霞海城隍廟へお参りをしており、この息子は理想的な学校に入ることができ、兵役も無事に終え、そこからさらに奨学金を得てアメリカの大学に入学をし博士号を取得し、アメリカで理想の仕事の就くことができました。
そんな夢のような人生を歩む彼にはなぜか恋人ができませんでした。それを見かねた母親は台北霞海城隍廟に参拝をし恋人ができるようにお祈りをしたところ、それから間も無くして息子に理想のパートナーが見つかりました。
願いが叶った母親は1971年、その当時台北霞海城隍廟には月下老人の御神体がなかった為一体の月下老人の神像を台北霞海城隍廟へ奉納しました。
それが現在台北霞海城隍廟にある月下老人のご神像となります。
このお話が元になり、多くの女性たちがこの台北霞海城隍廟の月下老人を参拝するようになりました。
現在では毎年6000組以上のカップルが参拝をしていると言われております。日本からもわざわざ台北に足を運び参拝をする人もいるとのことです。
歴史があり、恋愛ストーリーがあるこの廟を独身の方も、カップルの方も迪化街に観光でお越しの際はぜひこの台北霞海城隍廟の月下老人を参拝して見てはどうでしょうか?
台北霞海城隍廟では日本語の案内もあり参拝方法なども境内にいる案内役の方が教えてくれますので、比較的参拝しやすい廟となっております。
台北霞海城隍廟 住所 | 台湾台北市大同区迪化街1段61号 |
アクセス | 台北地下鉄北門駅より徒歩15分 |
開放時間 | 6:16〜19:47 年中無休 |