阿里山はどんなところですか?
嘉義市には阿里山に関する観光スポットがいくつかあります。
阿里山とは、台湾の中央付近にある複数の山からなるエリアを指します。
国定公園の阿里山の中でも「阿里山国家森林遊楽区」は神木、鉄道、雲海、日の出、夕焼けなどが有名で、観光客に人気の場所。
嘉義市には、観光客に大人気の阿里山に向かう阿里山森林鐵路(阿里山行きの登山鉄道)の駅があります。
私が行った日も、たくさんの人が乗っていました。
阿里山森林鐵路は、もともと阿里山で伐採した木材の運搬に利用されていたそうです。
林業、鉄道と関係の深い阿里山の歴史を残そうと、嘉義市のいくつかの建物・エリアが林業文化資産に指定されています。
今回は私、ジャスミンが阿里山森林鉄道近くにある森林之歌と製材所エリアに行ってきました。
嘉義市おすすめ撮影スポット森林之歌
嘉義市の森林之歌は阿里山の神木と鉄道をイメージして設計された建築物です。
中央のドーム型の部分は阿里山の神木、下側の石は雄大な阿里山の自然を表現。
ドームに続く周辺の道はカーブの多い登山鉄道の路線です。
両側に木が植えられている道を進むと、大自然の中を歩いているような気持ちになります。
周辺の道を歩いて階段を上るとドームの入り口です。
ドームの中は木材を使用している部分と何もない部分が交互になっていて、光と影のコントラストができています。
これは、森林の中を走る阿里山森林鐵路を表現しているそうです。
大きな木々に覆われた阿里山の中を走る登山鉄道に、木々の合間から差し込む太陽の光みたいですね!
ちょっと休憩したり、素敵な写真を撮影したりするのにピッタリです。
ドーム周辺の道はツタや草に覆われていて、台湾らしい素敵なフォトスポット。
森林之歌は夜になるとライトアップされます。
阿里山の自然を感じる日中の姿とは異なり、幻想的な雰囲気に変わります。
森林之歌のライトアップ時間
- 3月~8月は18時30分
- 9月~2月は17時30分
近くにはショッピングモールがあるので、お買い物も便利な観光スポットです。
阿里山嘉義製材所は林業に関する観光スポット
嘉義製材所は1914年に完成した最大規模の国営木材工業エリアです。
欧米の最先端の施設と技術を取り入れ、阿里山から伐採された木材の加工と保管を行っていた場所です。
当時使われていた線路と車両。
入り口には樹齢800年のアカヒノキが、木材を輸送するために使われていた車両の上に展示されています。
すっごく大きいです!
現在、嘉義製材所は稼働していませんが、歴史的な建造物を保存するため林業文化資産に指定された建物が残っています。
嘉義製材所には複数の建物があり、中で阿里山鉄道に関する展示を行っている建物もあります。
- 機械工場~地下電力システムや自動製材機などが置かれていた木造建築
- 動力室~嘉義市初のSRC鋼筋コンクリート建築で、火力発電所
- おがくず室~おがくずを燃やして発電する場所
おがくず室は建物の下側に壁がないので、すぐにわかります。
- オフィス~下見板と漆喰壁が特徴の木造建築
- 乾燥室~台湾に唯一現存するコンクリート建築の乾燥室
- 動力室の排煙道~高さ約36メートルのレンガ造りの排気道
ほかにも木材倉庫、昔の住宅などがあり、見ごたえのある観光スポットです。
かつて、クレーンとして利用された「天車」が復元されています。
下の写真に写っている、三角形状に組まれた木製の柱です。
復元版なので小さいですが、昔は大きな「天車」が2つあって、「天車」と「天車」の上側をロープで繋ぎ、そのロープを利用して木材を移動させるというようにクレーンのような働きがあったそうです。
木材のひび割れを防ぐための大きな水中貯木場もあったそうですが、現在は埋め立てられて小さめの池があるだけです。
この天車と水中貯木場は昔、観光客に人気の撮影スポットだったそうです。
現在おすすめの撮影スポットはココ。笑
おしゃれなデザインのオブジェクトもあり。
森林之歌と嘉義製材所へのアクセス方法
森林之歌と嘉義製材所は近くなので、1日で見て回れる観光地です。
素敵な撮影スポット森林之歌
ライトアップ | 3月~8月は18時30分 9月~2月は17時30分 |
アクセス | 台湾鉄道嘉義駅から徒歩約17分 |
林業に関する歴史建築の嘉義製材所
営業時間 | 毎週水曜日から日曜日の午前9時~午後5時 |
定休日 | 毎週月、火曜日 |
アクセス | 台湾鉄道嘉義駅から徒歩約13分 |
嘉義市のおすすめ観光スポット
阿里山森林鐵路の嘉義駅付近には、森林之歌と嘉義製材所以外にも観光スポットがあります。
時間がある時は、ぐるっと見て回るのもおすすめです。
鉄道好きなら阿里山林業鐵路嘉義車庫園區
かつて「北門修理工場」と呼ばれていた阿里山林業鐵路嘉義車庫園區は、阿里山森林鐵路が開通して以来、整備工場として稼働していました。
1993年に発生した火災によって一部焼失しましたが、昔の貴重な車両や建築物を見学できる場所です。
営業時間は8時から18時。
ショッピングを楽しむなら嘉義市檜意森活村
台湾最大規模の和風建築物が集まるエリアです。
30近くある和風建築の建物ではお土産を販売していたり、甲虫博物館や浴衣のレンタルショップがあったりと観光客向けのショップが入っています。
営業時間は10時から18時。
世界3大登山鉄道に乗れる阿里山森林鐵路嘉義火車站
嘉義市は阿里山森林鐵路の出発地点。
阿里山森林鐵路は世界三大登山鉄道のひとつで、標高差約2,200mの阿里山駅まで3時間30分の道のりを楽しめる鉄道です。
阿里山森林鐵路は大人気なので、早めの予約が必須です。
阿里山に行って登山をするなら、鉄道の廃線路を歩く登山道はスリル満点ですよ。
こちらは本気で台湾登山する方、必見の記事です。