ガチで台湾最難関の大霸尖山について
台湾の雪山山脈に位置する大霸尖山は、標高3492メートル、荘厳で壮大な山々で知られており台湾では「世紀の奇峰」と称され、古くから台湾原住民の泰雅族(タイヤ族)と賽夏族(サイシャ族)の聖地とされています。
また、台中市の中央尖山と高雄市の達芬尖山と合わせて「台湾三大尖山」に数えらています。
四方に断崖絶壁がそびえ立ち、草木は生えず、外観は大きな酒樽のようで、「熬酒桶山」または「酒桶山」という愛称でも呼ばれ、台湾の500元札にも描かれていることでも有名です。
大霸尖山の登山道は、台湾で最高峰の稜線と言われる「聖稜線」の一部であり、加利山、伊澤山、大霸尖山、小霸尖山の4つの百岳に登ることができます。
また、聖稜線に有る山小屋、九九山莊には150人が宿泊でき、台湾で最も難易度が高い登山道ということで人気があり、九九山莊には多くの登山客が宿泊をしております。
春には3050メートル地点から中霸坪まで行くとユウサンツツジの花を楽しむことができます。また、深秋には真っ赤な台湾マズイカの花を見ることができ、四季折々に魅力的な景色を楽しむことができます。
大霸群峰登山コース
大霸尖山への登山は基本的に3日間の登山計画で行われます。
今回の登山計画は九九山荘という山小屋を拠点に以下の計画を立て、登山に挑戦しました。
Day 1 新竹市 → 大鹿林道東線登山口 → 九九山莊
Day 2 九九山莊 → 中霸坪 → 大霸尖山 → 九九山莊
Day 3 九九山莊 → 大鹿林道東線步道 → 帰宅
1日目九九山莊までの道程
登山は標高2050mにある大鹿林道東線登山口と呼ばれる登山口までは車で移動し、そこで入山手続きを行い登山を開始します。(事前に入山申請が必要です)
1日目のコースは九九山莊までの道のりで、九九山莊までは緩やかな傾斜で整備された道が続き比較的歩きやすい道が続きます。
コースの途中には東線瀑布と呼ばれる滝があり、歩き疲れた心を癒してくれるスポットもあります。
九九山莊は標高2699mの位置にあり、最大で120名まで宿泊ができる山荘です。
食料や水の補給だけでなく、温水シャワーもここで浴びることができます。ただ、設備自体が老朽化しており、女性目線で見ると少し衛生面が良くないため、衛生面が気になる方は自前で衛生グッズを準備する必要があると感じています。
1日目のキャンプ飯は自前で持ってきた食材を調理したものを食べました。メニューは白米、白菜と鶏肉の鍋、鴨肉とカボチャの炒め物です。
2日目はついに大霸尖山&小霸尖山の2つの山に挑戦します。
2日目の内容は後編の記事にて記載しますのでぜひ読んでください。
大霸尖山&小霸尖山情報
大霸尖山へ続く登山道ヘは台湾新幹線の新竹駅または台湾鉄道竹東駅から、長距離バス台湾好行の觀霧線に乗り、「觀霧國家森林遊樂區」バス停または「觀霧山莊」バス停で下車し、大鹿林道東線の登山口まで歩いていく必要があります。
長距離バスは本数が少ない為事前に出発時刻を調べていくことをお勧めします。
大霸尖山 位置(Google map利用) | https://goo.gl/maps/6wUUJcqfsXKLH58g8 |
入山申請 | http://npm.cpami.gov.tw/index.aspx |