海を見下ろす大草原で空中散歩気分〜桃源谷大草原〜

台湾桃源谷大草原

台湾ドラマの撮影などでにも利用される標高500メートルに広がる大草原

台湾の北東に突き出た岬、三貂角へ続く山の上に若者や家族連れに人気の桃源谷と呼ばれる場所があります。
桃源谷は3kmにわたる広々とした草原の名称で、一昔前までの農閑期には牛の放牧や地元の子供たちが遊ぶ姿が見られた穏やかな草原でしたが、現在はドラマの撮影地などになり知名度が上がり、その景色の美しさから多くの人が訪れるようになりハイキングスポットの1つとなっています。長さ3キロに及ぶ緑の草原となだらかな丘陵地は、天気の良い時には360度視界が開け、東には太平洋とその上に浮かぶように見える亀山島があり、北には龍洞岬が眺められます。

台湾桃源谷大草原

桃源谷への登山道はいくつかありますが、今回上りはあえて一番難易度が高い台湾鉄道 大渓駅 近くに登山口がある登山道から登ることにしました。
大渓駅は海岸線のすぐ横にある無人駅で駅の北西にの大渓海浜公園というこうえんがありその奥まったあずま屋の脇から桃源谷への登山口があります。
駅前と大渓海浜公園の近くには商店などがあるので、飲料水などはここで調達するといいでしょう。

桃源谷までの登山道は約5kmあり整備がしっかり行われており道の状態はよく歩きやすく、トイレや500mおきに道標や案内版、休憩場所などが設けられて登山が苦手な人や子供連れでも困ることはないでしょう。ただ、道自体は急な傾斜があり1km以上も階段が続く箇所があったりと綺麗に整備された登山道の割には登りがいのある道となっております。
またこの桃源谷はもともと牛の放牧地であり、現在でも山中に多くの牛が放牧されてます。私は出会うことはなかったのですが、登山の途中で大きく立派な角がある牛と出会うこともあるそうで。この牛たちは人間側から攻撃的なことをしない限り、特に人に危害を加えるということはないそうなので、牛と出会ってもこちらから無理に触りに行ったりせずに自然に横を通過するようにするといいそうです。

台湾桃源谷大草原

急な傾斜の登山道を登り切ると視界が開けて、さえぎるもののない大草原が現れます。ここが目的地の桃源谷大草原です。

大草原と言われるだけあり、ただただ広い牧草地が広がっており、私が訪れたこの日は気持ちがいい春の風が駆け抜け頭上には雲が流れ草の緑と空の青のグラデーションがとても綺麗で非常にいいコンディションの桃源谷でした。桃源谷は海に近い山の上にある為、日によっては強い海からの風があったり霧で周りが見えないことなどもあるそうなので、今回は非常にいいタイミングで来たことになります。(本当にラッキー、ラッキー!)

台湾桃源谷大草原

ちなみに下山は内寮線と呼ばれる登山道で帰ることにしました。
ちなみに内寮線は2km、20分ほどの登山道で海岸線とは逆の内陸側に進む道で1番近くの国道まで続いており、この国道から車で台北まで帰ることができる超ラクラクコースです。
小さな子供連れの方などは行きも帰りもこの内寮線の利用をお勧めします。

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アクセス大渓登山道(大渓線):台湾鉄道 大渓駅 から徒歩15分で登山口につきます。
内寮登山道(内寮線):台湾鉄道 貢寮駅 からバスF833に乗り桃源谷登山口で下車。