廟ってどんなところ?
台湾になんどか訪れているうちに、なんとな~く目にしたり、耳にする「廟(ミャオ)」。
台湾のお寺っぽいけど、いったい何?と聞かれて答えられる人は少ないのではないでしょうか?
廟は、いわゆる神さまや祖先の魂を祀っている場所です。
道教(ダオジャオ)と呼ばれる中国由来の宗教関係の神さまを祀っていることが多いのですが、台湾では道教の信者ではなくても、通りかかるとお詣りする人が多いです。
廟は大体地域にひとつはあり、となりに市場があって栄えていたり、中には観光地になっていたりして、台湾の人々にとって、とても身近な存在だといえます。
萬和宮ってどんなところ?
萬和宮(ワンハァゴン)は、1684年に中国から台湾にやってきて以来、300年以上の歴史をもつ、台中市最古の文化財です。
萬和宮は人々を幸せにし、平和な暮らしと地域の発展を願うという気持ちをこめて「萬和宮」と名付けられました。
その名の通り、萬和宮の隣は野菜や肉、日用品などが買える市場となっており、毎日多くの人々が買い物に訪れ、常に活気であふれています。
萬和宮の中には「媽祖」がメインで祀られており、健康・結婚・平和などのご利益があるとして、こどもからお年寄りまで様々な人がやってきます。
参拝したり、おみくじをひいたり、中には椅子もあったりしておばあちゃんやおじいちゃんがひと休みしている様子もよく見られます(笑)
地域の人々にとって、生活の中心となっている場所なんです。
萬和宮は特に地域活性化に力を入れており、隣には文化ビルが建っています。
そこには、会議室や図書館、展望台まで作られており、人々の交流を促しています。
萬和宮の様子
さっそく萬和宮へ行ってみましょう!
見えてきました!
萬和宮の前にたくさんのバイクが止まっています。
近くに市場や体育館もあるため、常に多くの人でにぎわっています。
入口は一見狭そうに見えるのですが、U字型に建設されており、中に入ると広く感じます。
中に入るとこんな感じ。
テーブルの上には参拝者が持ってきた、お供え物がたくさん!
萬和宮の中は、中国の福建省湄洲から伝わった細かくて、美しい装飾を楽しむことができます。
装飾の中には、龍の頭、馬の体、ライオンのしっぽ、牛の蹄をもつ神獣が描かれている場所があります。この神獣は平和で栄えている世界だけに出現する生き物で、萬和宮の特徴なんだそうです!
萬和宮の奥には「媽祖」が祀られています。
萬和宮内では、お線香と金紙(神様へ送るお金)を買うことができ、それをもって祈願します。
日本には金紙という概念はありませんが、お賽銭の感覚に似ていると思います。
金紙は燃やす場所があり、しっかりと燃やして神さまへお金を送ります。
こちらは「光明燈(グァンミンダン)」と呼ばれるものです。
日本で言う絵馬のようなものです。お金を払って、両脇にある柱に光をともし、1年のお願い事をします。
萬和宮は台中にきたらぜひ行ってみたいスポット
廟の文化は人々の暮らしに溶け込んでおり、なくてはならない場所です。
萬和宮に行くと、台湾の人々のくらしが垣間見えますよ。
台中で有名な観光スポットを巡るのもいいですが、こうやって地元の人がくらす場所に行ってみて、ローカルな台湾を感じてみるのもおもしろいんじゃないでしょうか?
筆者のオススメは週末の朝ごはんを萬和宮近くの市場や朝ごはん屋さんで食べて、市場や萬和宮を見て回るコースがオススメです♪
住所 | 台中市南屯區萬和路一段51號 |
アクセス | 台中駅(台鉄)から56番バスに乗り、南屯(五權西路)で下車。徒歩三分 |