歴史深い新北市新荘区にある廟、地蔵庵
新北市新荘区は1700年代台湾の行政の中心が台南にあった時代から城下町として北部で栄えていた地域で「一府、二鹿、三新莊(府=台南、鹿=彰化鹿港)」と呼ばれ一説には北部でもっとも繁栄していた地域という言い伝えが残っております。
その為新荘は今でも多くの古い建築物が多く残されており、今回紹介する地藏庵も古くからこの新荘にある廟の一つです。
6度の修復を経て復興した地蔵庵
地蔵庵は1757年に建設され、一時は建物が半壊するほど廃れた時代があったそうですが、現在までに6度の修復を経て今の姿になっております。
新荘地蔵庵は名前の通り地蔵大菩薩を祀った廟でこの新荘の地を平穏をもたらす守護として長く信仰されてきました。
補運と補財庫
この新荘地蔵庵では「補運」と呼ばれるお祓いをすることができます。
補運とは健康面や運気面が悪い時に悪い邪気を祓い、福を招くものです。
補運は決められたお供え物と決められた作法を用いて行う必要があるのですが、一般的に廟で提供される補運は既にお供え物などは廟に準備されており、道士様が補運の儀式を行います。そのため参拝者は道士様の指示に従い祈祷をするだけとなりまります。
補財庫というのはお祓いの必要がないぐらい安定した人に対して、金運を補うという儀式で、こちらも補運と同じように道士様の指示に従い祈祷をするという方法になります。
ただし、この補財庫は運気の状態が安定した人にのみ行える儀式ですので、運気がない、健康面で問題を抱えている人は補運を行い、その後運気の状態が安定したのち改めて補財庫をするという流れになります。
補運か補財庫は事前に道士様と相談を行いどちらを行うか決めます。
(ちなみに、私は3年前に補運を受け、今年改めてお祓いにいくと運気が安定しているとのことで、補財庫を受けることができました!)
新荘地蔵庵は観光地としても見所がたくさん
新荘地蔵庵はお祓いだけではなく、八家将と呼ばれるお祭りや「地蔵菩薩佛誕日」と呼ばれる地蔵菩薩の誕生日に開かれる儀式があります。
どれも一般人も見ることが可能なのでぜひ一度新荘地蔵庵に足を運んでみてください。
住所 | 新北市新荘区中正路84号 |
営業時間 | 毎日 6:00 〜 21:00 |
アクセス | 地下鉄新荘駅1番出口から徒歩8分 |