過疎化の末人がいなくなった教会の行末
口湖聖文生(こう ふ せぇん うん しぇん)教会は台湾中部、雲林県口湖郷湖東村にある教会の廃墟です。
口湖聖文生教会は1958 年に中国浙江省出身の博士である羅星達神父によって設立された、口湖郷唯一のカトリック教会でした。
教会の全盛期には、主に近隣の口湖、夏侖、油寮という地域から 200 人以上の信者が祈りを捧げるためにこの教会に足を運んでいたと言われています。
しかし、雲林県は台湾の中でも田舎と呼ばれる地域で近代化とともに人口は減少し、過疎化が進み1981年に数人の信者でミサがこの教会で開かれたのを最後に教会は閉鎖されました。
それ以来、教会は30年もの時間放置されていましたが、2009年呉継照という人物の呼びかけで、この朽ちたカトリック教会を再生するための活動が開始されました。
現在は旧教会の廃墟はまだ残されており、別の敷地に新たに教会を作る予定で、ただ教会を再建するのではなく、恵まれない子供たちのための放課後学習クラスと高齢者のためのデイケアセンターなどの設置も予定されているとのことです。
口湖聖文生教会廃墟の取り壊しはまだ決まっていないそうです。
口湖聖文生教会アクセス情報
口湖聖文生教会は交通の便が非常に悪いところにあり、基本的には車で行くことになります。
口湖聖文生教会廃墟 住所 | 雲林県口湖鄉文明路125之3 |
アクセス情報 | 嘉義駅で「7325」に乗り「長老派教会」で下車。「嘉義バス北港駅」まで歩き「7222」に乗り換え「口湖郷役所」で下車し徒歩800メートル。 |