ジブリ映画に出て来そうな歴史ある廃墟
基隆市の北に位置する大武崙山(だっ うぅ るぅん さん)の山中、深緑の草木に埋もれるようにレンガづくりの廃墟があります。
この朽ち果てた廃墟が今回紹介する大武崙古砲台跡地です。
この砲台跡は建設された際の記録が全く残っておらず、1840年のアヘン戦争及び1884年の中仏戦争の際に中国大陸より派遣された守備隊によって築城されたと言い伝えられております。日本統治時代にもこの砲台跡地は軍事施設として利用されており、1957年に軍事施設機能の撤収まで軍事利用されておりました。(日本統治時代以降は砲台としての機能はなく、観測所として利用されていたとされています。)
大武崙古砲台跡地は砲台の台座への通路と砲弾の倉庫や兵舎として利用されていた洞窟式の建物、地下室の跡が残されており、現在では基隆市の保護古跡に指定されております。
大武崙古砲台跡地は標高約231mの位置にあり、東シナ海を展望することができ、近くにある駐車場から砲台跡地まで歩道が整備されており、ハイキングのコースとしてここを訪れる人も多くおります。また森林の中のあるレンガづくりの廃墟の姿がジブリ映画に出てくる一場面のようだとインウフルエンサーたちのインスタスポットとしても人気があります。
大武崙古砲台跡地 住所 | 基隆市安樂区基金一路208巷19号 |
アクセス | 台湾鉄度「基隆駅」下車。基隆市バス509に乗り換え、「情人湖バス停」下車 |