復活した伝説の台湾紅茶工場!古いけど新しいノスタルジックな紅茶工場〜日月老茶廠〜

台湾日月潭紅茶工場

台茶8号と18号発祥の地と言われる紅茶工場

外国人観光客にも人気な南投県にある観光地日月潭は神秘的な湖と原住民文化に接することができ毎年国内国外から多くの観光客が訪れます。
日月潭は観光地ということ以外にも台湾でも有数の紅茶の産地という一面があり、台湾国内で有名な高級紅茶「台茶8号」と名付けられたアッサムティーはこの日月潭がある魚池地域の名産品として知られています。

そんな紅茶の産地として有名な魚池を訪れると町外れの丘の上に古びた白い壁の大きな建物が目に入ります。これが今回ご紹介する日月老茶廠(るぅ ゅえ らぉ つぁー つぁん)です。

日月老茶廠について

台湾日月潭紅茶工場
台湾日月潭紅茶工場

西暦1925年に当時台湾を統治していた日本人がインドから台湾に紅茶を持ち込み台湾各地で栽培を開始しました。しかしなかなか紅茶の栽培に適した気候と土壌を持つ地域が見つからず多くの地域で茶葉栽培に失敗し、唯一この日月潭で紅茶に適した茶葉の栽培に成功したと伝えられております。
そして1958年に日月潭紅茶製造のために建てられたのが茶製造工場「台湾農林公司魚池茶場」です。
この魚池茶場では高級紅茶の台茶8号や18号が主に作られ、ここで作られた茶葉は当時の日本の皇室へも提供されてたと記録に残っております。
その後70年代に入ると台湾の紅茶産業は衰退することになり、それに合わせて魚池茶場の製造量も減少し80年代には工場は休業状態になります。

時が経ち2004年にこの魚池茶場をリノベートして新たに一般の人が見学できるオーガニック紅茶工場として再始動する計画が立ち上がり、名前も「日月老茶廠」と改名し再び工場に人々の声とお茶の香りが戻ることになりました。

日月老茶廠は工場内を無料で見学することができるようになっています。
工場内には年季の入った機器類や50年以上前から利用されているであろう道具や家具がいまだに現役で使われている姿を見ることができます。
私が訪れた時にはちょうど摘みたての茶葉を乾燥させる行程を見ることができました。

また日月老茶廠では製造されたお茶が直売されており有名なアッサムティー台茶8号、18号だけでなくウーロン茶や緑茶など様々な茶葉を買い求めることができます。

日月老茶廠アクセス情報

日月老茶廠は日月潭から車で20分ほどの距離にある魚池という場所にあり、日月潭からはツアーバスが出ていたり、路線バスで簡単に行くことができます。
日月潭に観光に行く際にぜひ足を運んでみてください。

日月老茶廠 住所南投県魚池鄉有水巷38号
営業時間月曜日〜日曜日 8:00-17:00
※工場の稼働状況によって見学ができない時間帯があります。
日月老茶廠 ホームページhttps://www.assamteafarm.com.tw/

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