台湾原住民の歴史と自然を両方たのしめる秘境~屏東県鼻頭草原と石門山~

屏東の隠れた秘境「鼻頭草原」と「石門山」

台湾有数のリゾート地、墾丁。

墾丁に行こうとすると、どうしても海ばかりに目が行ってしまいますが、墾丁がある屏東には、大きな自然と歴史が残る山々があります。

ここ数年で少しずつスポットを浴び始めた、台湾の秘境を2つご紹介します。

「鼻頭草原」とは?

鼻頭草原は、環境や生物を保護するため2019年までの35年間封鎖されており、一般人は足を踏み入れることができなかった秘境。

2019年にやっと一般人にも開放され、大きく広がる草原からは八瑤灣を一望することができます。

また、この八瑤灣は台湾歴史ドラマ「斯卡羅 seqalu」のロケ地でもあります。

この「斯卡羅 seqalu」は2021年で最も注目を浴びたドラマのひとつで、台湾では最大の瞬間視聴率2.89%を記録しました。

ローバー事件という、台湾の先住民族と台湾に難破したアメリカ人の話が描かれています。

「石門山」とは?

石門山は高さ384メートル、長さ1050メートルで、2時間ほどのハイキングを楽しめるスポット。

道中には、石門古戰場という場所があり、こちらは牡丹社事件という日本兵と先住原住民の戦いの場となった場所です。

日本人にとっても、歴史的なつながりがあり、一度は訪れておきたいスポットのひとつです。

「鼻頭草原」を見てみよう!

鼻頭草原は墾丁の中心地から車で約1時間。

事前にウェブで入園申請をした人のみ、入ることができます。

申請はこちらから:墾丁國家公園 入園預約

道の途中には、普段あまり見ることのない植物や、木でつくられた簡易ベンチが。

ここで一休みすることができます!

お目当ての草原にたどり着きました!

八瑤灣を上から見下ろすことができます。

昔の台湾の人々はここから、浜辺に難破する船を見つけたのかもしれません。そう思うと、タイムスリップでもしたような気分になります。

今回訪れたときは残念ながら曇っていましたが、晴れの日にこれたらもっと美しいはず。

この先には蘭嶼という離島があるので、運が良ければうっすら島が見えることもあるそうですよ!

大きな草原を歩いていると、自然と心もリフレッシュできます。

気持ちいい~!

あと、水牛の群れも見られることもあるそうです!

残念ながら今回は会えませんでした~。

遠近法を利用して、こんな写真も撮れちゃいます(笑)

鼻頭草原の夏は太陽の日差しが強く、冬は風が強いです。

体温調節がしやすい服装で来るのがオススメです!

「石門山」を見てみよう!

こちらは墾丁中心地から車で約40分ほど。

台湾の原住民パイワン族が描かれた門が、入口で迎えてくれます!

すごく目立つので、運転していてもすぐにわかるはずですよ!

石門山の高さは384メートル、長さ1050メートルのハイキングコースとなっています。

牡丹社事件について、書かれた石像があります。

牡丹社事件は歴史的にわかっていないことも多いそうですが、1874年日本は3000人越えの兵を台湾へ送り、この地で戦いを繰り広げたと言われています。

最初の入口は階段がありましたが、徐々に道は険しくなっていきます。

さらに、天気が悪く地面が湿っていたため、滑りやすかったので、気を付けて登ってくださいね!

靴もドロドロに・・・!

さらに山の天気は変わりやすいので、軽い雨合羽も持っておくと重宝します!

車で帰る際は、履き替えるための靴やビニール袋の持参をオススメします!

道中にはたくさんの植物を見ることができます。

こちらはわかりやすいようにステッカーも貼られていますが、「南嶺蕘花」という薬草です。
茎や葉には、解毒や痛み止めの効果があるそう!

登っていくと、先住民族と日本人の戦いの地となった「石門古戰場」につきます。

まだ明らかになっていないことが多いと言われる牡丹社事件ですが、日本人であれば、一度は訪れておきたい場所の一つです。

鼻頭草原のアクセス情報

住所947屏東縣滿州鄉九棚路水燭路號
アクセス墾丁中心地から車で約1時間

石門山のアクセス情報

住所944屏東縣車城鄉
アクセス墾丁中心地から車で約45分

タイトルとURLをコピーしました