台湾基礎知識

台湾の成り立ちと歴史

国名​

台湾は歴史的な背景により正式な国名と通称名があります。
正式名称は「中華民國(Republic of Chaina)」となり、一般的に知られている「台湾」という名前は通称名です。

台湾の漢字表記は日本語では「台湾」、現地での表記は繁体字表記で「台灣」「臺灣」の2通りがあります。

台湾地図

台湾の歴史

台湾は約400年にわたり複数の国の統治を受けて来たという歴史があります。そのため、台湾各地の観光名所の中にはこれらの​ここでは台湾の歴史を簡潔にまとめた内容を記載させていただきます。

1624年以前 原住民統治時代
台湾に古くから住んでいる原住民による統治が行われていた時代。現在でも32民族(政府公認は16民族)が台湾各地に住んでおり、独自の言語、文化などを持っています。

1624年〜1662年 オランダ統治時代
大航海時代にオランダの拠点が今の台南地方に置かれており、この頃は「Formosa」や「美麗島」という名で呼ばれていました。

1662年〜1683年 明鄭統治時代
中国大陸の明朝と清の戦いで、敗れた明朝側の鄭成功(ていせいこう)が体勢を整えるために台湾に流れ、当時統治していたヨーロッパ勢力を追い出し台湾を統治することになりました。

1683年〜1895年 満清統治時代
清朝が鄭成功を破り台湾を統治することになりました。
この時代に多くの漢民族が台湾へ移住を行い、原住民との混血化が進み今の「台湾人」の基礎が作りあげられました。

1895年〜1945年 日本統治時代
日清戦争後清朝から譲渡日本に譲渡されることになり、日本が統治する事になり、この日本統治時代には日本式教育が行われていたこともあり、台湾の高齢者の中には日本語を喋ることができる人が多い要因となっております。

1945年〜現在
第二次世界大戦で日本が敗戦すると現在の中華民国が台湾を統治することとなり、1996年に民主化が行われ現在の台湾が形成され​ました。

台湾の地理と気候

地理

台湾島は中国大陸と沖縄の間に位置した島国で、東海岸から日本の与那国島までは約107kmの距離があります。西海岸は台湾海峡を隔てて中国大陸を臨み、距離は約150kmです。南海岸はバシー海峡を隔てフィリピンまで約300kmとなっています。全島面積は35,915平方km、南北に長く東西が狭い米粒のような形状となっています。
国土の3分の2を山岳地帯が締め標高3,000mを越える山も数多く存在しています。

また、台湾本当以外にも澎湖列島、金門群島、馬祖列島、蘭嶼、小蘭嶼、綠島、小琉球、亀山島といった島もあります。

地域分け

台湾では日本の都道府県に当たるものが「直轄市」と「県」という2つの分け方で分けられています。
「直轄市」は経済的重要地区に指定された地域であり、以前の県政と市政が統一され一つの「市」として運営されている自治体です。台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市が該当します。

「県」は日本の県とほぼ同じ形態で運用されている自治体です。
新竹県、苗栗県、彰化県、南投県、雲林県、嘉義県、屏東県、宜蘭県、花蓮県、台東県、澎湖県、金門県、連江県があります。

気候

台湾の気候は中南部の嘉義を通過する北回帰線を境界として、北は亜熱帯気候、南は熱帯気候(熱帯モンスーン気候)に分類されます。
四季は明確に分かれておらず、日本人の感覚からすると夏、雨季、夏、春と感じる人が多いです。
また、6月から10月は台風が上陸することもあります。
旅行者が多く訪れる台北は盆地になり、夏は湿度が高く蒸し暑いことがおおく、冬は気温が極端に下がることもあるでしょう。

台湾登山
台湾の玉山は標高3,952mある
台湾の離島
台湾の離島は南国感がいっぱい

台湾の文化

文化

台湾は原住民文化、オランダ人文化、日本人文化、漢民族文化と多くの文化が交わり独自の文化を創り出しております。

台北市の都会的な生活文化や花蓮県、台東県の東部に多く見られる原住民文化、台南市にあるオランダ統治時代の跡地など各地区特色を持つ文化が存在しておりますので、観光の際は歴史的背景を調べながら各地の文化的観光地を巡ると旅がより楽しくなるはずです。

食文化

台湾料理は中国南部の食文化がベースとなっており、ますが、四川料理のように辛い味付けは少なく、素材の味を活かした物や甘い味付けのものが多いのが特徴です。
日本で言う関東と関西の味付けの違いのように、台湾でも北部と南部で同じ食べ物でも違う味付けと言うものが存在しており、何度も台湾旅行に行かれる方はこの違いを比べてみると新たな発見があると思います。

また火鍋と呼ばれる鍋料理や夜市の屋台料理なども台湾食文化の特徴として挙げられます。

またタピオカミルクティーやマンゴーかき氷、豆花などに代表されるように伝統的なスイーツからおしゃれでモダンな物までも多くあります。

言語

台湾は北京語、台湾語、客家語の3つが公用語となっており、捷運や新幹線などに乗ると3つの言語で同じ内容のアナウンスがされます。
大まかな区分けをすると台北市、新北市は北京語を利用する人の割合が多く、中南部、東部は台湾語を使う人の割合が多いです。
ただし、北京語が共通語となっているため北京語が話せると台湾どの地域でも会話をすることができます。

宗教

台湾の主な宗教は仏教、道教、民間信仰、キリスト教が挙げられます。
台湾では仏教と道教が同じお寺、廟に祀られていることが一般的です。
また台湾で仏教を進行している人の中には「素食」と言われる宗教ベジイタリアンが多くおり街中でも素食と書かれたレストランを多く見かけます。

台湾居酒屋料理
台湾居酒屋料理
台湾夜市文化
台湾の夜市風景
台湾文化
台湾原住民
台湾の廟お祭り
廟で行われるお祭りは必見

その他台湾についての豆知識

地下鉄では飲食禁止

台北、新北、桃園、高雄にある地下鉄(捷運MRT)では飲食は禁止されております。
改札の入ったあとはガムや飴や水も全て口に入れることはできません。このルールを破ってしまうと1,500元の罰金が課せられます。
※体調不良や持病でやむ得ない状況での薬の服用は許可されることがあります。

バスに乗る時は小銭を準備

バスに内では両替をすることができない為、乗車前に10元コインと5元コインを数枚ずつ準備する必要があります。
その他に地下鉄のカードで支払いをすることができます。

室内はほぼ禁煙

台湾は居酒屋やBarであっても室内であれば禁煙の箇所がほとんどとなっております。
喫煙をする際は屋外に出るか、指定された喫煙箇所で喫煙するようにしましょう。
※屋外でも喫煙できない箇所があります。

日本の電化製品はそのまま使える!

台湾の公用電圧は100Vで、コンセントプラグは日本と同じ形状のものが利用されており日本の電化製品はそのまま利用することができます。(場所によってはアース線が有るところもあります。)

トイレの紙は流すことができない

大部分の台湾のトイレでは紙を流すことができません。使用済みの紙は設置されているゴミ箱に捨てましょう。

男女格差がない国台湾

台湾はアジアで最も男女格差がない国と言われております。(ジェンダー不平等指数が世界で9番目に小さい)
仕事で台湾の会社と関わると気がつくことですが、女性の就労者が多く活躍しております。
近年では日本から台湾企業にインターンに来る女性が増えていると言う情報もあります。

アジアで最初の同性婚合法化国
2017年に台湾最高裁で同性婚が承認され台湾はアジアで初の同性婚合法化された国となりました。

親日国

台湾は東アジアでは珍しい親日国です。
台湾では日本語を話せる人が多く、旅の途中人困った時に、日本語で助けてくれると言うことが多くあります。
また毎年多くの台湾人が日本旅行をしており、日本国内のチェーン店なども台湾国内に多く見られます。

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