台中市の中心地にある巨大な関羽像
台中南天宮は台中駅から北東方向へ1㎞ほど離れた線路沿い近くある関聖帝君を祀った廟です。関聖帝君は中国の歴史書三国志に登場する関羽を神格化した神様で、台湾では媽祖の次に進行する人が多いと言われる神様です。1951年に建設された廟で高度成長期の台中とともに大きくなった廟で、主神の関聖帝君は主に商売や仕事、学業のご利益があると言われております。
南天宮に到着し、まず驚くのは廟の上に座っている巨大関羽神像です。大きさは約146メートルもあり、都市部のビルの中に座る巨大像は異様な威圧感を持っておりこの付近を通る人の目を引きつけます。
ただ残念なことに、私たちが今回訪れた時は修繕作業中で工事用のネットがかけられており、ネット越しにうっすらとした関羽像を見ることしかできませんでした。
※工事用のネットが掛けられていない関羽像の姿はこちらの南天宮ホームページより見ることができます。→ 南天宮公式ホームページ
この台中南天宮で最もご利益があるとされているのは商売と金運アップと言われており、主殿の中には南天宮の主神である関羽の立派な神像があり、その神像の前に大きな「元宝(ゆぅえん ばお)」が設置されております。
「元宝」とは、昔の中国で使われていたお金で、現在はその元寶の形を模したものを金運アップや商売繁盛の縁起物として、台湾にある多くのお店に飾られています。一般的なものは手のひらサイズなのですが、この南天宮に置かれているのはベビーベッドを一回り大きくしたぐらいの大きさがあり、決まったお祈り方法があります。
お祈り方法はまず元宝中央の投入口から100元を入れ、手を広げて元宝の両端から触り始め、真ん中の奥の方まで動かしながら触っていきます。最後に奥の方から手前に手を引くように触れます。この動作を3回繰り返し最後に財神様へのお祈りをすれば完了です。このお祈り方法で元宝を通じて財神様から金運をもらうことができると言われています。
南天宮は神像や元宝以外にも70年以上の歴史がある建物に施された彫刻や廟門(廟の門に施された絵や彫刻のこと)はお香の炭やこの廟が台中の人々と共に過ごしてきた年月が染み込んでおり歴史を感じることができ、ゆっくりとみて見るのもこの廟の一つの楽しみ方となっております。
また、元寶ほど有名ではありませんが、境内に龍の頭と手足、亀の甲羅を持った龍亀(るぅぉん ごぅえっ)と呼ばれる像が設置されています、こちらも金運のご利益があるとされております。
南天宮には金運の神様以外にも21の神様がおり学業の神様とされている「至聖先師」や「文昌帝君」が祀られており、この神様は試験を受ける前にお参りをするといい成績が取れるとされています。
台湾プラスお祓いが必要な女子部で何度も登場しているおなじみの縁結びの神様の「月下老人」や医療の神様の「保生大帝」も祀られています。南天宮の親切な部分はこれらの各神様のご利益については各神様の前に書かれていますので、台湾の文化にあまり詳しくなくても理解することができます。
台中の有名観光地は台中市街地から遠く離れていることが多く、まだ台中地下鉄が開通していない2021年現時点では台湾鉄道台中駅から徒歩で気軽に行ける観光スポットとして南天宮はおすすめです。
最近仕事がうまくいかないな、金運が無いな〜と感じている方はぜひ南天宮でお祈りしてみてはいかがでしょうか?
台中南天宮 住所 | 台中市東区自由路3段309号 |
開放時間 | 年中無休。6:00〜21:50。 |
アクセス | 台湾鉄道台中駅より徒歩15分 ※台湾新幹線台中駅と台湾鉄道台中駅は違う場所にありますので、ご注意ください。台中南天宮の最寄りの駅は台湾鉄道台中駅です。 |
南天宮ホームページ | https://www.tcntg.org.tw/ |