
白沙の港を出航!玄武岩が育む豊かな漁場へ
台湾屈指のリゾート地・澎湖(ポンフー)。定番の観光スポットや花火大会も魅力的ですが、この島々の真の魅力を味わうなら「1日漁師体験」が断然おすすめです。白沙(バイシャー)の港から漁船に乗り込み、東海の海へ。ダイナミックな玄武岩の絶景を背に、海釣りやカニ籠(かご)漁、さらには高級食材の伊勢エビ探しに挑戦する熱気あふれるアクティビティを紹介します。


澎湖本島の北部に位置する白沙郷は、員貝嶼や鳥嶼といった東海諸島への玄関口。このエリアは火山活動によって形成された複雑な玄武岩の礁礁(しょうしょう)が広がり、黒潮の支流と台湾海峡の暖流が交差する絶好の漁場です。豊富なプランクトンに引き寄せられ、多種多様な海洋生物が生息しています。
澎湖の海で出会える代表的な魚種と生態

タテフエダイ(三線磯): 澎湖の沿岸に多く生息する群遊性の魚。岩礁と砂地が交わるエリアを好み、餌への食いつきが非常に良いため、釣りの爽快感を存分に味わえます。
タイワンハタ(玳瑁石斑): 澎湖の「県の魚」にも指定されているハタの仲間。全身に美しい斑点模様があり、玄武岩の隙間やサンゴ礁の洞窟に潜む底棲性のハンターです。針にかかると強い力で穴へと逃げ込もうとするため、竿を立てるタイミングが勝負の分かれ目となります。
マダイ・イシダイ類: やや深い岩礁域に生息する高級魚。身がキュッと引き締まっており、刺身や蒸し料理に最適です
アオリイカ・カンパチ(季節限定): 秋から初春にかけてはアオリイカ(現地では軟絲)の絶好のシーズンとなり、多くの釣り人が木餌(エギ)を使ったイカ釣りに訪れます。
シマイシガニ(花蟹): 甲羅に鮮やかなオレンジ色の模様を持つ高級カニ。身がぎっしりと詰まっており、繊細な甘みと歯ごたえが特徴です。
タイワンガザミ(三點蟹): 甲羅の後方に3つの赤い斑点があるのが特徴。殻が柔らかく身が引き締まっており、濃厚なカニミソが絶品です。
イシガニ類(石蟹): 小ぶりですがハサミの肉がプリプリとしており、地元の味噌汁やスープの出汁として愛されています
シキエビ(錦銹龍蝦): 澎湖を代表する大型の伊勢エビ。色鮮やかな模様を持ち、弾力のあるプリッとした食感と濃厚な旨味が噛むほどに広がります。
ゴボウエビ/カノコエビ(波紋龍蝦): 青緑色の美しい殻を持ち、浅海の岩の隙間に生息する澎湖で最も親しまれている野生の伊勢エビの一種です。
海の恵みに感謝し、持続可能な未来へ


今回は残念なことに魚は釣れずウツボが釣れただけでしたが、カニや伊勢海老を罠から引き上げる作業をすることはできました。
白沙から出発する漁業体験は、単なるレジャーにとどまらず、澎湖の海の生態系を肌で感じる貴重な食育・環境教育の機会でもあります。地元の漁師たちは持続可能な漁業を大切にしており、規定のサイズに満たない幼魚や卵を持った雌のカニは、その場で海へと返されます。
次の澎湖旅行では、ぜひ陸上の観光地巡りから足を伸ばし、白沙から船を出して大自然が贈る最高の恵みを体感してみてください。
アクセス

| 住所 | 台湾 澎湖県 白沙郷 岐頭村 16-5号(岐頭ビジターセンター) |
| アクセス | バス:馬公バス総ターミナルから藍線、通梁線、外垵線 または 岐頭線に乗車 「岐頭」バス停下車 |
