マニア向け登山コース攻略して来ました
国土面積の約47％を山岳地帯が占める台湾には台湾プラスでも紹介して来たように多くの登山コースが存在しています。
そんな台湾にある数多の登山道の中でも難易度が高いことで有名な登山道「武陵四秀登山步道（うぅ りん すぅ しょう だん さん ぶ だお）」があります。
このコースは4つの山頂がある登山道で全ての道を攻略をしようとすると、山小屋に泊まりながら4泊5日のスケジュールで攻略するのが普通ですが、私たちは4つのうち2つの山頂をめぐる最短のコースを選び1泊2日の行程で登山して来ました。
武陵四秀登山道について
武陵四秀登山道は台中市の最東端、武陵農場の近くに位置しており、品田山(3524m)、池有山(3303m)、桃山(3325m)、喀拉業山(3133m)の4つの山からなる稜線の全長29.2kmの登山コースです。
登山道までのアクセスが不便な点と標高の高さ、整備されてない細い絶壁を進むコースから台湾では難易度が高い登山道として有名です。
今回私たちは時間的な事情から、4つの山頂を目指すことなく、池有山から入り桃山から抜けるコースを選びました。
武陵四秀登山1日目桃山
私たちはまず標高1980mの武陵山荘まで車で移動をし、桃山登山口から登山を開始しました。
桃山登山口は傾斜は急ですが比較的歩きやすく、広葉樹の森や高山植物の中を進む道が続きます。
桃山登山道は難所という難所がなく、山頂までは比較的快適に進むことができ、山頂は周りを遮るものがない360度パノラマビューで、時間帯によっては雲海を見ることができる絶景ポイントとなっております。
桃山登山道の難易度が低いため、この山頂で折り返して下山をする登山客も多くおります。
キャンプとキャンプ飯
桃山山頂の近くには桃山山屋と呼ばれる山小屋があり、本来であればこの山小屋で宿泊をしたかったのですが、私たちの事前準備が悪く私たちの登山日は既に予約で埋まっており、山小屋近くでテントを張り女2人キャンプをすることにしました。私たち以外にもキャンプをしている登山客もいましたし、女2人のキャンプを心配した山小屋のオーナーが気を使って物資を分けてくれたので不安なくキャンプをすることができました。
キャンプ飯は缶詰をフル活用したシチューと山小屋のオーナーからお裾分けしてもらった肉と野菜です。
武陵四秀登山2日目池有山
2日目は桃山山小屋から池有山山頂を目指し、そのまま下山をするというコースです。
池有山は桃山の西隣にある山頂で、最大の見どころとして「池有名樹」と呼ばれる岩の崖に生える松林の中を進む場所があります。
とくに断崖絶壁にヒョロヒョロと伸びる松が風情があるということで、この松を見るために登山道に来る人も少なくありません。
池有山の山頂への道のりは1日目の桃山登山道と比べると一気に難易度が上がります。
桃山と池有山間はアップダウンが激しく、中には崖をロープを使い上がる必要があり、最大の難所として山頂付近のガレ場を登らないと山頂につくことができません。
池有山の山頂は岩場となっており、大霸尖山と呼ばれる山頂を背景に写真を撮ることができます。
池有山山頂の後は下山です。
先ほど通過したガレ場を再び通り、その後前日利用した桃山登山道ではなく、池有山登山道という道を通り下山をしました。
池有山登山道は針葉樹の中を通る道で道は整えられており難所もなく非常に快適に減算をすることができました。
武陵四秀登山道アクセス情報
武陵四秀登山道へ行くにはまず武陵山荘と言われるロッジまで車で行く必要があります。武陵山荘へは長距離バスで武陵農場までいきそこから徒歩（約4km）で行くことも可能ですが、登山への体力温存のためレンタカーなどで移動することをお勧めします。
武陵四秀登山は山小屋もしくはキャンプで最低でも一泊をする行程となるため食料や水などの物資や装備をしっかりと準備する必要があります。武陵四秀登山の4つの山頂全コースに挑戦する場合は4泊ほどする必要があるため、キャンプではなく前持って山小屋で泊まれるように予約をすることを強くお勧めいたします。
また入山申請をする必要もあるため指定のウェブサイトより申請をしてください。
| 武陵四秀登山 スタート地点武陵山荘住所 | 台中市和平区武陵路3号 |
| 入山申請 | https://npm.cpami.gov.tw/apply_1_2.aspx?unit=e6dd4652-2d37-4346-8f5d-6e538353e0c2 |
| アクセス | ・車で武陵山荘へ向かう ・宜蘭國光バスターミナルにて長距離バス1751に乗車、武陵下車（約2時間40分）。その後徒歩で武陵山荘へ向かう。 |