【本気で台湾登山】ヨシノスギに覆われた鉄道跡地を歩く〜特富野古道〜

台湾本気登山特富野古道

マイナスイオンに満ちた森を行く登山道

日本人観光客の間でも有名な嘉義県阿里山の裾野にある特富野古道(たぁっ ふぅ いぇ ぐぅ だお)は古くは台湾原住民鄒族(つぅぉう族)の狩猟のための道があり、日本統治時代に入ると阿里山の木材を運ぶためめに運搬鉄道が敷かれました。その後日本統治が終わると1971年にこの地域での伐採が禁止されるのと同時に運搬鉄道も廃止されました。その後長い年月が経ち、2001年に市政府主導で運搬用鉄道の跡地を林道として整備をたものがこの特富野古道です。

台湾で本気登山特富野古道

特富野古道は片道約6.32Km(鉄道跡は5.2Km)の道のりで、標高約1,100m 〜 2,300mの間を3〜4時間かけて歩く林道です。
特富野古道を含む阿里山系は山全体が自然保護区に指定されており、季節によっては酒紅朱雀、チャバラオオルリ、台湾雉などの野鳥や台湾ホトトギス草や紫ホウセンカなど日本では見ることができない植物を見ることができます。
(今回の登山では残念ながらどれも見ることはできませんでした。)

台湾で本気登山特富野古道

この林道は昔、日本より持ち込まれたヨシノスギが広範囲に植林されており、そのヨシノスギの間を縫うように進んでいきます。線路の枕木などは朽ちてしまっておりますが90年以上前に敷かれたレール部分は非常にいい保存状態で残されており、2本のレールの間を歩いて行くとこの特富野古道の歴史を体で感じることができます。

鉄道跡の道は砂利が敷かれており少し歩きにくいですが、それ以外の道は整備されており、勾配も緩やかで登山としては比較的難易度は低いコースになります。

台湾登山
台湾登山

特富野古道には特別景色がいいポイントがあるというわけでもなく、きらびやかな滝があるわけでもありません。
林道をゆっくりと歩き、杉の間を通り差し込む木漏れ日や大きな倒木など自然ありのままの美しさを楽しみ、原住民や日本人作った林業文化を体感することがこの特富野古道の楽しみ方をだと思います。

特富野古道 アクセス嘉義駅よりバス7314に乗り達邦村で下車。
達邦村よりシャトルバスをチャーターし特富野古道入り口まで行く。
最寄りの村嘉義県阿里山鄉12号
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