電気と水を極力使わないエコなお寺「法鼓山」
台北市内から、車で約1時間。
陽明山を超えたところに、「法鼓山世界佛教教育園區(以下、法鼓山)」という自然とともに生きるお寺があります。
法鼓山(ふぁぐーさん)とは、台湾仏教四大宗派のひとつであり、お寺のことを指します。
初代住職である聖嚴法師の大変有名な言葉である「面對它,接受它,處理它(向き合い、受け止め、処理し、放しなさい)※筆者訳」は、多くの台湾の人々に伝えられ、困難や変化が多い現代の人々の心を支えています。
そんな聖嚴法師を筆頭に、1989年に山の上に建設されたのが、今回紹介する法鼓山です。
「法鼓山」へ行ってみた
新北の法鼓山は、お寺の環境を守るため事前予約した方(1週間前まで)のみ、入園することができます。
また、同時に園内を案内してくださるボランティアの方もお願いすることができます。(中国語、台湾語、日本語、英語対応)
予約を済ませ、いざ法鼓山へ!
大きくりっぱな門をくぐって、園内へ入っていきます。
門には「観音道場」と書かれています。
駐車場に車を停めて、まず見えてくるのは、20分ほどで楽しむことができる、川のハイキングコース。
園内は人数制限がされているため、静かな空間で川のせせらぎを聞いていると、心も落ち着いてきます。
法鼓山には、他にも複数のハイキングコースがあり、川はもちろん、山の上からの風景や法鼓山の仏像などを楽しむことができます。
台湾の秋は天気のよい昼間であれば、薄着でも問題ありません。
温かい太陽が心地よく、カラダもポカポカ温まります。
道が舗装されているため、ハイキングに慣れていない方でも楽しむことができます。
台湾らしい生命力あふれる木も。
ハイキングを終え、建物に向かうと、巨大な鐘がお出迎え。
法學鐘樓、と呼ばれており、旧正月時の大晦日には108回鐘を鳴らすそうです。
日本と同じですね。
こちらの鐘を抜けて階段を上ると、祈願觀音殿へ。
階段を登りきると、爽やかな印象の水がはられた広場へでます。
隅々まで掃除が行き届き、管理された空間は静かで美しく、心を清らかにしてくれる気がします。
建物内には、新北の法鼓山を立てた中心人物、聖嚴法師の物語や、法鼓山の歴史などが学べる展示があります。
建物の上からは青い空、青い海、緑の自然を一望することができます。
法鼓山園内はできるだけ、電気や水道を使わない構造になっているそう。
そのため、夕方になると、外はまっくらになってしまいます。旅行のスケジュールに組み込む際は、午前中に訪れることをオススメします。
「法鼓山」アクセス情報
住所 | 新北市金山區三界里法鼓路555號 |
アクセス | 台北車站(国光客運台北車站)⇒法鼓山にて下車 |
営業時間 | 9:00-16:00 |
電話番号 | 02-2498-7171 |
実は、法鼓山は台湾全土にお寺があります。
その中で特に、写真スポットとして有名になった「法鼓山農禪寺」というお寺があります。
打ちっ放しのコンクリートで作られたお寺で写真を撮ろうと、連日若者たちが訪れる人気スポット。
北投にあるため、車がなくても行きやすいです。
良かったらそちらも行ってみてくださいね。