勉強の神様、と呼ばれる孔子をまつる「新竹孔廟」
2500年以上経った今も、その名を語り継がれる孔子。
みなさんも、教科書などで孔子の言葉を見たり、聞いたことがあるかもしれません。
その孔子を祀った立派な廟が「孔廟(こんみゃお)」と台湾では言われ、台湾各地に建てられています。
今回は、孔子を祀る神聖な場所だけでなく、地元の人々にも愛される新竹孔廟をご紹介します。
※孔子とは?
紀元前551~前479年の中国の春秋時代を代表する思想家&哲学者。
弟子が3000人もいたと言われている。
弟子と孔子の会話をまとめた「論語」の言葉は、現代の人々に今も影響を与えている。
「新竹孔廟」へ行ってみた
新竹孔廟は、孔廟の隣に大きな広場があり、春節のランタン祭りの会場になったり、展示会を開いたり様々なイベントが開催されます。
他にも昆虫館やライブハウスなどがあり、週末は地元の家族連れから若者まで、地域の憩いの場となっています。
広々とした空間は、天気のいい日に散歩をするのにぴったりです。
キレイに整備された道では、スケボーを楽しむ若者たちも。
それでは、広場の奥にある新竹孔廟に入っていきましょう!
新竹孔廟は今から約200年前の1817年に建てられました。
当時は、新竹市の学校として機能していたそうです。
また、廟の前にある半円のかたちをした池は、気温調節や消火用の水として活用されていました。
さらに、入学の儀式として使われていたりもしていたんだとか!
風水としても、運気をあげてくれる効果があるそうです。
新竹孔廟は、もとは別の場所にあったのですが、1858年に今の場所にうつされ、定期的に改装工事を行いながら、大切に守られています。
200年の時の流れを感じさせない、細かく美しい装飾が新竹孔廟のところどころに施されています。
一般的な廟は、門の両脇に神様が描かれることが多いですが、孔廟はシンプルで落ち着いた印象の絵が飾られています。
色使いやデザインも、物語性のあるやさしいタッチの絵柄です。
時には廟内で展示会などが行われ、たくさんの人々が訪れて、にぎわうことも。
また、日本ではあまりなじみがありませんが、毎年9月28日「教師節(学校などの先生に感謝をする日)」には、伝統的な踊りなどが披露されます。
スケジュールを合わせられる方は、お祭り当日に来てみると、いつもと違う雰囲気の新竹孔廟が楽しめますよ。
天気のよい秋冬の午後には、優しい太陽の光が差し込み、古代中国風のデザインである新竹孔廟を背景に、中華風の写真も撮れちゃいます。
実は、孔廟は中国や台湾だけでなく、日本にもあります。
文京区にある湯島聖堂が、日本の孔子をまつる史跡として、有名です。
しかし、装飾や色合いが台湾と全く違うので、合わせてみてみるとおもしろいかもしれません。
「新竹孔廟」へのアクセス情報
住所 | 新竹市東區公園路289號 |
アクセス | 台湾鉄道「新竹」駅から、徒歩約15分 |
営業日 | 火曜日~日曜日 (台湾の祝日はお休み) |
連絡先 | 03-5216121 |
新竹孔廟の周りには、新竹市立動物園や工芸博物館など、街歩きしていて楽しめる場所やお店があります。
新竹孔廟で学習運をアップしたあとは、街歩きで新竹市の町並みを味わってみるのもオススメです。