100年以上の歴史をもつ温泉で、タイムスリップ気分を味わう
皆さんは、100年以上歴史のある温泉に入ったことがありますか?
今回は台湾の温泉地「北投(べいとう)」の、昭和天皇も訪れた「瀧乃湯温泉」を紹介します。
瀧乃湯温泉は1907年に創業し、日本統治時代から多くの軍人の疲れを癒してきました。
歴史にも注目したいですが、もうひとつ忘れてはならないのが泉質。
台湾には大きく分けて、白硫黄泉、青硫黄泉と鉄硫黄泉と3種類の温泉があり、瀧乃湯温泉では、その中でも珍しい強酸性の青硫黄泉に入ることができます。
実は世界で台湾と日本でのみ入れるという、貴重な温泉なのです。
瀧乃湯温泉に行ってみた!
台北市内からMRTに揺られること約40分。
硫黄のにおいが漂う温泉街「北投」。
MRTの駅から6分ほど歩くと、突如日本家屋が出現します。
日本人の方にとっては、まるでおばあちゃんの家に来たような気分になるかもしれません。
2016年に改装し、2017年に営業を再開しました。
日本式の建物を再現するために、屋根の瓦はわざわざ日本から取り寄せるこだわりよう。
中庭には、木曜日・金曜日と週末のみオープンするお店も。
温泉上がりに、お茶や軽食を楽しむことができます。
1923年(大正12年)に昭和天皇(当時は皇太子)が北投を訪れた記念の石碑は、100年以上たったいまでも大切に保管されています。
館内に入ると、ザ・銭湯という感じの受付が迎えてくれます。
(この受付は昔とほぼかわっていないそうです。)
温泉は大きく分けて、大浴場(裸風呂)と個人風呂の2種類です。
大浴場は150元/人、個人風呂は400元/1時間から使用することができます。
ちなみに、タオルはついていません。
持参もしくは、その場で購入しましょう。
受付で入浴の際の注意事項をしっかり確認してから、入ります。
(注意事項は日本語も用意がありますので、ご安心を。)
主な注意事項は、こちら。
・湯舟に入る前に、体を洗う
・髪は結ぶもしくはシャワーキャップを使用すること
・メイクは落としてから、はいること
・写真・動画撮影は禁止
・生理中、妊娠中の方の利用は禁止
・水着は着用禁止
・6歳未満は入浴禁止
台湾では、温泉というと水着を着て入浴することが多いので、大浴場での裸風呂は少し珍しいかもしれません。
本来はのれんの奥は撮影禁止なのですが、今回は特別に許可を得て潜入してきますっ!
【男湯】
男湯は、1900年代から軍人を中心に使われており、100年以上の歴史をもちます。
瀧乃湯温泉は、筋肉痛の改善や血の巡りを良くするなど、人々の役にたってきたからこそ、取り壊しされず現代まで残されてきました。
【女湯】
女湯は、男湯よりも後にできたと言われています。
また温泉をかこむ石は、唭哩岸(きりがん)石という2000度でも溶けない丈夫な石が使われています。
瀧乃湯温泉は台湾でも珍しい強酸性の温泉のため、湯船に入っている時間は1回につき5分間を超えないように、さらに全体で1時間を超えないようにしましょう。
また、入浴中は肌をこすってしまうと、肌が傷ついてしまうことがあるので、気を付けて入浴しましょう。
【個人風呂】
個人風呂は、4人用と2人用が用意されています。
大浴場が恥ずかしい、という方やファミリーの方にオススメです。
※安全のため1人での利用はできません。
【足湯】
2021年にオープンした足湯コーナー。
100元で40分の足湯につかれるだけでなく、タオルと選べる厳選台湾茶(紅茶もしくは緑茶)が料金に含まれているので、オトク感満載。
足湯も温泉と同じく、先に足を洗ってから入るので衛生面も安心。
旅行でたくさん歩いた足を温泉で癒しながら、友達と話していれば40分はあっというま!
さらに、足の皮膚はほかの部分と比べて厚めなので、肌が敏感な方でもトライしやすいです。
100年の歴史×珍しい温泉青硫黄泉と、台湾国内でもレアな体験が台北市内から日帰りで行けてしまう北投の瀧乃湯温泉。
もっと詳しく瀧乃湯温泉を知りたい方は、こちらの動画もチェックしてくださいね!
瀧乃湯温泉へのアクセス
住所 | 台北市北投區光明路244號 |
公式ホームページ | https://www.longnice.com.tw/ |
電話番号 | 02-2891-2236 |
営業時間 | 大浴場:06:30-11:00、12:00-17:00、18:00-21:00 (最終受付はそれぞれ入浴終了時間の1時間前) 個人風呂:12:00-18:00(最終受付: 17:00) 足湯:14:00-19:00(最終受付:18:00) |
アクセス | MRT「新北投」駅より徒歩6分 |
定休日 | 水曜日 |
大浴場、個人風呂、足湯とそれぞれ営業時間と休憩時間が異なります。
来店前にHPで確認してからの来店をオススメします。