年々少なくなる貴重な歴史的建造物が無料で見学できる、空軍三重一村
台北市内から、約30分。
台湾の歴史が色濃く残る「眷村(じぇんつぅん)」が、見られる場所があります。
今回ご紹介する眷村、空軍三重一村(こんじゅん さんつぉん いつぅん)には、1950年代に建てられ、その後も空軍が生活する村として機能していました。
※眷村とは?
眷村は、台湾にある軍人村のこと。
第二次世界大戦後の中国大陸の内戦において、中国から台湾にやってきた軍人や人々が住んでいた場所を指します。
空軍三重一村は保存状態が良く、当時の様子がよく残されていると評判で、台湾中から、観光客が訪れます。
実は、台湾では眷村以外にも歴史的な建築物が次々と取り壊され、年々数がすくなくなっています。
空軍三重一村も、もともとは取り壊して公園にする予定だったところ、市民が声を上げ保護することになりました。
その後、2006年に新北市の歴史的建造物に登録され、今も大切に保管されています。
台北市からも近いので、台湾旅行中にぜひ行ってみては?
空軍三重一村に行ってみた!
空軍三重一村までは、台北MRTと徒歩で来れるので、アクセス◎
建物の間には、中華民国の旗が飾られ、台湾の青い空とよく合います。
この地域周辺の建物は、1950年代に建てられました。
台湾市内の住宅エリアでは、3階~5階建ては普通です。
一方で、眷村は建物が低くこぢんまりとしており、レンガを用いられているのが特徴です。
またこのエリアは淡水から近いため、洪水対策がされており、他の眷村とは一味異なります。
空軍三重一村は台北にある総督府からも近いため、総督府を守るためにとても重要な拠点だったそうです。
眷村の町中や、建物の中には当時使われていたインテリアが残されており、まるでおばあちゃんのお家にやってきたような気分に。
床には台湾の伝統である、台湾マジョリカタイルが。
レトロでかわいらしい雰囲気に、思わず心もおどります。
建物の内外関わらず、とてもきれいに保存されています。
通常展示のほかに、期間限定の展示も定期的に行われています。
今回、開催されていたのは「2D奇幻眷村」。
大胆に描かれたモノクロのイラストが可愛らしい展示。
他にも、アート体験や料理体験もできます。
時間がゆっくり流れているような気分になる空軍三重一村ですが、地下にはなんと、バスケットボールコート2面分にもなる防空壕があります。
その他にも大砲跡地が残されており、歴史を物語っています。
建物や歴史について、解説してくれるボランティアさんのツアーもあります。
懐かしいチョークを使って、遊べるスペースも。
子供はもちろん、大人も童心に戻って楽しめます。
空軍三重一村は台北市内からアクセスもよく、無料で入園することができます。
春や秋の外が気持ちいい季節のお散歩に、ぴったり。
昔の雰囲気を楽しみながら、歴史を学んでみる旅もいいかもしれません。
空軍三重一村は、HPにてパソコンやスマートフォンで楽しめる「VR空軍三重一村」を提供中!
一足先に空軍三重一村の雰囲気を味わってみたい方は、こちらからどうぞ。
空軍三重一村へのアクセス
住所 | 241新北市三重區正義南路86巷 |
アクセス | 台北MRT「台北橋」から徒歩10分 |
公式HP | こちら |
電話番号 | 02-2979-1815 |
メールアドレス | militaryvillage2018@gmail.com |