日本とは違う熱帯の植物が集まる台北植物園
台北植物園について
台北植物園は100年以上前には植物研究を行っていた施設で、植物研究所が閉鎖後今の植物園として運営されることになり、今でも台湾、日本、中国、東南アジアから集められた試験・研究用植物が保存されています。
約8ヘクタールの敷地内には約2,000種類の植物があり、それらの植物が季節ごとに変化し訪れる度に違った植物の姿を見ることがでます。
台北植物園は台北地下鉄グリーンラインの 小南門駅 の近くにあり、午前5時半に開園です。この植物園は入園無料で、そのため近所の人の憩いの場ともなっており早朝には散歩やジョギングをする人や太極拳を行う人がおり、早い時間でも多くの人が園内にはいます。
園内は日本や欧米のきちんとガーデニングされ整えられた植物園とは違い、無作為に植えられ自由に育つ植物の中に歩道が作られていてより自然に近い状態になっています。
そのため園内を歩いていると熱帯林の中を探検しているような気分になれ、斎藤惇夫の小説の中で描かれる小さな冒険を体験しているようで、子供の冒険心を掻き立てるには最適な場所だと思います。
季節の花を観賞と台湾固有種の野花園
台北植物園では季節によって様々な花を観賞することができます。
日本にはない花を見ることができるということだけなく、もともと研究施設だったとうこともあり、台湾国内でも滅多に出会うことができない珍しい品種の花もここで見ることができます。
特に台湾のありのままの森林と草地を再現した「野花園」には台湾固有品種70種5000株が限りなく自然に近い状態で植えられておりそれらの台湾固有植物の花を観賞することができます。
またこの野花園では台湾政府農業委員会で進められている台湾固有種保護を目的とした計画「方舟計画」では巴陵石竹と呼ばれる台湾固有のナデシコ科の花など絶滅の危機にある植物や保護対象とされる植物、計20品種が植えられております。
可愛い動物や昆虫にも出会える
植物園内には植物だけでなく、花の蜜を求めてやってくる蝶や樹液に集まるクワガタムシなど様々な昆虫、植物園の木に住み着いている野生のタイワンリスなどの小動物と出会うことがあります。
今回は私は歩道の欄干を走るタイワンリスを見ることができました。
ちなみに可愛い動物以外にも蚊やミツバチやハエもいますので、入園前に虫除けスプレーを体につけていくといいと思います。(園内で殺虫剤の使用や蚊取り線香などの利用は禁止されています。)
台北植物園情報
台北植物園は年中無休で開園時間も早朝から夜遅くまで開いているため、台北旅行の空き時間などに行くのに最適な場所で、台北に住んでいる方にとっては季節ごとに変わる花や植物があり何度訪れても飽きることがない場所ですので是非一度足を運んでみてください。
台北植物園 住所 | 台北市南海路53号 |
営業時間 | 年中無休。 5:30〜22:00。 |
アクセス | 台北地下鉄 小南門駅 より徒歩10分 |
ホームページ | https://tpbg.tfri.gov.tw/ |