【本気で台湾登山】コスパ最強の絶景登山道〜南投県麟趾山(りんしざん)〜

玉山に最も近い天空の展望台麟趾山(りんしざん)

台湾の屋根、玉山(ぎょくざん)を間近に望む絶景スポットとして、登山愛好家やカメラマンから絶大な支持を得ているのが、南投県信義郷に位置する「麟趾山(りんしざん)」です。
標高は2,854mと高所ながら、初心者でも比較的歩きやすく、「コスパ最強の絶景登山道」として知られています。

麟趾山は、玉山国家公園の「塔塔加(タタカ)レクリエーションエリア」内にあります。かつては「麟趾山」という優雅な名のほかに「塔塔加山」とも呼ばれていました。

最大の特徴は、台湾最高峰・玉山主峰(3,952m)を含む玉山群峰を、谷を挟んだ目と鼻の先から眺められることです。厳しい入山制限やハードな登山が必要な玉山とは対照的に、麟趾山は入山許可証が不要(2026年現在)で、整備された歩道を歩くだけで、まるでアルプスのような高山美景に出会うことができます。

登山道の様子:初心者でも安心の整備された道

麟趾山の登山道(麟趾山歩道)は、全体的に傾斜が緩やかで、石畳や木の階段、舗装された林道がメインです。
道中は、防火帯として木が切り開かれた広い草地が続いており、視界が非常に開けています。森林の中を歩く時間は短く、常に絶景を横目に歩けるのがこのコースの醍醐味です。ただし、標高が2,800mを超えているため、空気は薄めです。ゆっくりとしたペースを心がけ、高山病には注意しましょう。

麟趾山の見どころ

360度のパノラマ山頂:麟趾山の山頂には標識があり、そこからは360度遮るもののない景色が広がります。東には玉山群峰、西には阿里山山脈、北には中央山脈の山々を一望でき、雲海が発生しやすい午後には、足元に広がる真っ白な雲の絨毯を楽しむことができます。

麟趾山鞍部の「黒水塘」:麟趾山と鹿林山の間に位置する鞍部(あんぶ)には、小さな池「黒水塘」があります。風のない日には、青い空と周囲の山々が水面に映り込み、幻想的な風景を作り出します。野生のシカやミカドキジが水を飲みに来ることもあり、運が良ければ台湾固有の野生動物に遭遇できるかもしれません。

南投県の奥深く、雲の上にある麟趾山は、都会の喧騒を忘れさせてくれる別世界です。玉山の雄大さを肌で感じながら、稜線を歩く心地よさは、一度体験すると忘れられない思い出になります。
本格的な登山装備がなくても、歩きやすい靴と防寒着があれば挑戦できる麟趾山。次の台湾旅行では、少し足を伸ばして「台湾の背骨」からの絶景を眺めてみませんか?

おすすめ持ち物と装備

服装: 夏場でも山頂は15度以下になることがあります。防寒着(フリースやウィンドブレーカー)は必須です。

日焼け対策: 遮るものが少ないため、紫外線が非常に強いです。帽子、サングラス、日焼け止めを用意しましょう。

水と軽食: 塔塔加ビジターセンターを過ぎると売店はありません。十分な水分を持参してください。

アクセス情報

麟趾山への拠点となるのは「塔塔加(タタカ)」です。
登山コースは「上東埔駐車場」からスタートし、大鉄杉を経由して山頂を目指す往復、または「塔塔加鞍部(玉山登山口)」へ下りて一周する環状ルート(約6.7km)です。

位置情報(Google MAP)https://maps.app.goo.gl/BsV4aAEdyYZNLWAs6
アクセス方法1. 公共交通機関(バス)での行き方
台湾鉄道「嘉義駅」または「日月潭」からバスが出ています。
員林客運(6739路): 日月潭から阿里山を結ぶバスが「塔塔加」に停車します。
注意: 本数が非常に少なく(1日2本程度)、事前予約が推奨されます。スケジュールの確認を忘れずに行いましょう。
2. 自用車・レンタカーでの行き方
台中方面から: 国道3号→名間インターチェンジ→台16線→台21線(新中横公路)を経て塔塔加へ。
嘉義方面から: 台18線(阿里山公路)を走り、阿里山森林遊楽区を通り過ぎてさらに奥へ進むと塔塔加に到着します。
備考入山許可不要