
駁二藝術特區とは
駁二藝術特區は、高雄港倉庫を利用したアートエリアです。このエリアの倉庫は1973年に建てられ、魚粉や砂糖を保管するために使用されていました。ですが、産業構造の変化とともに利用されなくなり、長年放置されていたそう。
2000年、高雄市政府が花火を打ち上げる場所として高雄港倉庫があるエリアに注目したのをきっかけに、再開発が進みます。このエリアは高雄港第2埠頭と呼ばれていたので、駁二と名付けられ、芸術特区として生まれ変わり、現在の姿になりました。


かつては、高雄港まで物資を輸送する台湾鉄道の西臨港線がありましたが、今は見える景色が綺麗と大人気のライトレールが走っています。
駁二藝術特區に行ってきました
駁二藝術特區は港として栄えた高雄の昔の姿を感じられるだけではなく、ランドマークの高雄85ビル、ミュージックセンターなどを1枚の写真として撮影できるオススメのスポットでもあります。
高雄らしい記念写真を撮影できる駁二藝術特區の詳細をご紹介します。
アジア最長の旋回橋がある港
駁二藝術特區にはアジアで最長、台湾で初めて作られた水平旋回する「大港橋」があります。


「大港橋」が旋回する時間は決まっていて、その時間が近くなるとカメラを持った観光客の姿が多くなります。
「大港橋」が旋回する時間
- 月~木曜日は午後3時の1回のみ
- 金、土、日は午後3時と午後7時の2回
「大港橋」の旋回する姿は見応えがあって人気ですが、「大港橋」から撮影できる景色も見逃せません。
「大港橋」からは高雄85ビル、ミュージックセンターと高雄のランドマークをおさめた素敵な写真を撮影できます。



「大港橋」の手前に設置されている塔に登ると、「大港橋」+「高雄85ビルとミュージックセンター」が入った写真を撮れますよ。塔の入場料は大人1人10台湾ドル。
おしゃれなショッピングストリート
今では、大勇倉庫群、大義倉庫群、蓬萊倉庫群と3つの大きな倉庫群があり、賑わっている駁二藝術特區ですが、初期は2つの倉庫しか参加していなかったそうです。
倉庫の名前ですが、「大勇倉庫群」は大勇道路に面しているから大勇倉庫群というふうに、面している道の名前をつけています。
- 大勇倉庫群は初期から利用されている2つの倉庫がある場所
- 大義倉庫群は1番広い倉庫群、有名なパイナップルケーキショップ「微熱山丘 高雄駁二特区」の隣
- 蓬萊倉庫群は瑪星鐵道文化園區に隣接、親子向けの小さい電車に乗れるエリア
現在は全部で25の倉庫があり、ショップやカフェ、イベント会場などに利用されています。


倉庫が並ぶ通りには、おしゃれなキャラクターや面白い像などが設置されています。
土日は倉庫前の道にも、雑貨ショップなどが設置されるので賑わっています。


名前の通りアートで溢れているエリア
大義倉庫群の奥には公園があり、椅子で創られたアートがあります。


ここで使われている椅子は、もともと学校で利用されていたものだそうです。
外から見るだけではなく、中に入ることもできますよ。
私は初めて見た時、椅子で創られているとすぐにわわかりませんでした。




大勇倉庫群では、有名な3Dアーティスト圖龍氏が描かれたアートを楽しめます。
すごく綺麗です!


大勇倉庫群から蓬萊倉庫群に移動する時に、大きな道路を渡るのですが…近代的な建物の中に中華式の門があって不思議な光景を創り出しています。
昔、高雄港は入場規制されているエリアで、一般人は立ち入り禁止でした。
関係者やお仕事をする人は、この門から高架線を通って港に向かったそうです。
高架線は撤去されましたが、入り口の門は残って現在の形になったんですね。


この門の傍に建っている像はお仕事をする男性と、漁業に携わる女性です。
一生懸命、黙々と仕事をこなしていた当時の姿を表現するため、後ろ姿しかないらしいです。


高雄港の歴史と現在を感じられる、写真スポットとしてもおすすめの駁二藝術特區でした。
駁二藝術特區へのアクセス方法
駁二藝術特區はアクセス抜群です。
高雄LRTが駁二藝術特區の中を走っているので、LRT駅を降りると駁二藝術特區に到着です。